名義変更に関するコラム記事 | 宇都宮相続相談窓口

相続における名義変更について「遺産分割が終わった」は、まだゴールではない

「遺産分割協議がやっと成立したので、これで相続は終わり?」
「不動産の名義変更って、いつまでにしなければいけないの?」
「預金の名義変更に必要な書類がよく分からない」
「自動車や株式も名義変更が必要だと知らなかった」
「名義変更を放置していたら、どんな問題が起きる?」

相続の手続きは、遺産分割協議が成立したら終わりではありません。
むしろ、そこからが「実務的な手続きの本番」とも言えます。

相続は、まるで「登山」に似ています。遺産分割協議の成立は「頂上に到達した」瞬間ですが、安全に下山して初めて登山は完了します。
名義変更は、この「下山」に相当する重要なプロセスなのです。

名義変更を怠ると、以下のような問題が発生します:

• **不動産**
  売却や担保設定ができない、次の相続で手続きが複雑化
• **預貯金**
  お金を引き出せない、相続税の納付ができない
• **株式**
  配当を受け取れない、株主としての権利を行使できない
• **自動車**
  車検が通らない、売却や廃車ができない
• **保険**
  保険金を受け取れない、契約の変更ができない

さらに、2024年4月からは相続登記が義務化されました。
不動産の名義変更を怠ると、過料(罰金)が科される可能性もあります。

名義変更が必要な財産は、実に多岐にわたります:

• ・不動産(土地・建物・マンション)
• ・預貯金(銀行・郵便局・信用金庫など)
• ・株式・投資信託・債券
• ・自動車・バイク
• ・生命保険・損害保険
• ・電話加入権
• ・ゴルフ会員権
• ・著作権・特許権
• ・その他の権利関係

それぞれの財産によって、必要な書類や手続き先、期限が異なります。
「どこに」「何を」「いつまでに」提出すればいいのか、全体像を把握することが重要です。

宇都宮東法律事務所では、相続における名義変更手続きの全体を見渡し、漏れのない手続き完了をサポートしています。
司法書士、税理士などの専門家とも連携し、ワンストップでのサービス提供が可能です。

このページでは、相続で名義変更が必要な財産と、その具体的な変更方法についてわかりやすく解説します。

【特に注意が必要なケース】
以下に該当する場合は、早めに専門家へのご相談をお勧めします。

• ⚠️ 相続登記が数代にわたって放置されている
• ⚠️ 相続人が10人以上いる
• ⚠️ 相続人の一部が行方不明
• ⚠️ 相続人の中に認知症の人がいる
• ⚠️ 不動産が複数の都道府県にまたがっている
• ⚠️ 非上場株式の名義変更が必要
• ⚠️ 相続税の申告期限(10ヶ月)が迫っている
• ⚠️ 遺産分割協議書に不備がある
• ⚠️ 相続人間で意見が対立している