相続放棄の期限を伸長し財産調査後に遺産分割を成立させた,|宇都宮東法律事務所
兄の死亡を知った時点で既に2週間以上が経過し、遺産の内容も負債の有無も分からない状態でした。相続を承認するか放棄するか判断できるよう、相続人・財産調査と並行して家庭裁判所へ6か月の期間伸長を申立て。多額の負債がないことを確認した後に遺産分割へ進み、金融機関の解約・代償金の支払いまで約1年で完了しました。
10秒でわかる事例紹介
兄の死亡を知った時点で2週間以上経過。財産の全体像が分からず、多額の負債がある可能性もあり、相続を承認するか放棄するか判断できない状態。
相続人・財産調査と並行して、家庭裁判所へ6か月の期間伸長を申立て。銀行への照会や信用情報の開示等を行い、負債の有無を確認。
多額の負債がないことを確認して相続を承認。交渉で遺産分割をまとめ、金融機関の解約と代償金支払いまで約1年で完了。
事例の基本情報
- 依頼者
- 50代男性(弟)
- 亡くなられた方
- 兄
- 相続人
- 妹・弟・姪2名
- 主な遺産
- 不動産・預貯金・火災保険・株式
- 主な争点
- 相続承認・放棄の判断、負債調査、音信不通の相続人、早期解決
- 解決期間
- 期間伸長申立てから代償金支払いまで約1年
ご相談時の状況
被相続人には配偶者・直系尊属がなく、弟である依頼者が相続人となりました。依頼者が相続の開始を知った時点で死亡から2週間以上が経過しており、遺産の詳細は不明でした。しかも、相当額の債務がある可能性も否定できず、相続を承認するか放棄するかをすぐに決めることが難しい状況でした。さらに、音信不通の相続人もおり、財産が明らかになった後の遺産分割協議にも不安がありました。
依頼者のご希望
まずは財産と負債を調べ、相続するか放棄するかを落ち着いて判断できる時間を確保したいこと。そのうえで、多額の負債がなければ相続し、できるだけ調停にせず話し合いで遺産分割をまとめ、金融資産の手続きまで早く終えたいという希望でした。
この事例の主な争点
期限が進行する中で、相続を承認するか放棄するか判断する時間を確保すること。
預貯金・株式・保険だけでなく、借入れ等の負債も含めて相続財産の全体像を把握すること。
音信不通の相続人を含めて協議を進めること。
評価額がほぼない不動産を含め、実情に合った分割方法を設計すること。
弁護士の対応
6か月の期間伸長を申立て
相続人調査・財産調査と並行し、家庭裁判所へ相続の承認・放棄の判断期間を6か月伸長する申立てを行いました。
財産・負債を調査
各銀行への弁護士会照会や信用情報の開示請求等を行い、相続財産と負債の有無を確認しました。
相続承認後に遺産分割へ
調査の結果、当初懸念していた多額の負債がないことが判明したため、相続を承認し、遺産分割協議へ移行しました。
相続人・所在調査と交渉
相続人の所在を確認したうえで、各相続人に文書で連絡し、調停ではなく交渉による合意を目指しました。
金融機関の解約・代償金支払いまで対応
協議書作成後、代表相続人の代理人として金融機関の解約と他の相続人への代償金支払いまで進めました。
解決結果
預貯金・保険・株式などの金融資産は法定相続分を基準とする内容で合意しました。不動産は査定の結果、評価額がほぼ0円で、依頼者も取得を希望していなかったため、他の相続人が取得することになりました。依頼者が金融資産を取得して他の相続人へ代償金を支払う内容の遺産分割協議書を作成し、金融機関の解約・代償金支払いまで対応。期間伸長の申立てから一連の手続き完了まで約1年で円満に解決しました。
遺産分割でお困りの方はご相談ください
相続放棄の判断期限が気になる一方で、財産や借金の全体像が分からない場合は、まず期限と調査の両方を確認する必要があります。資料が少ない段階でも、何から調べるべきか整理できます。
この事例のポイント
財産や負債が分からないまま期限だけが迫っている場合は、判断を急ぐのではなく、調査に必要な時間を確保できるか検討することが重要です。相続するか放棄するかの判断と、その後の遺産分割は別々に考え、順番に処理することで不安を減らせます。
同じようなお悩みの方へ
相続放棄をするか迷っている方、亡くなった方の借金が分からない方、相続開始を知るのが遅かった方、音信不通の相続人がいる方。
遺産分割でお困りの方はご相談ください
相続放棄の判断期限が気になる一方で、財産や借金の全体像が分からない場合は、まず期限と調査の両方を確認する必要があります。資料が少ない段階でも、何から調べるべきか整理できます。
※解決結果は個別の事情により異なります。本事例と同様の結果を保証するものではありません。

